2.T氏の研究ガーデン( 愛知県小牧市)

世界一のバラ園、岐阜の花フェスタから車で1時間ほどの小牧市にあるT氏邸のガーデン。様々な風景が楽しめる素敵なガーデンにはT氏のお父様、そしてT氏が収集されたたくさんの品種があり、まるで品種の研究所。普通これだけいろいろな品種を揃えると庭の風景を作るのが大変なのですが、カラーを中心に整理され調和のとれたすばらしいガーデンで時間の経つのも忘れて見学させていただきました。


 


 

日時計のオーナメントを中心に広がる花壇を取り囲むようにガゼボやベンチが置かれフォーカルポイントとなっています。バラの樹々をつなぐように数々の1年草や宿根草が植栽されていて庭全体をまとめています。

 

元々は鶏のヒナを孵化させる孵卵場だった場所を改造して庭にしたそうで、コーナー、コーナーを活かしたさまざまなシーンが作られています。

左:花の終わったボタンの前に植えられた芍薬が最盛期の花を見せていました。

右:母屋の周囲は和風の庭


 
カラーブレイク

オリベ 織部

L.D.ブレスウェイト
センチメンタル

  ■このお庭のご主人
T氏は東京で出版関係のお仕事をされていている方ですが、バラに関しては専門家。(バラに限らず、古典園芸、盆栽なども手がけたことのあるとのこと。)東京での仕事が忙しいので、実家へはなかなか帰れないため、庭の世話はもっぱらお母様が担当されていらっしゃいます。毎日水遣りに2時間、調子を見ながら消毒や肥料遣りと大忙しのご様子。でも「こうして咲いているバラを見ているとどこかへ出かけるのももったいない」とのことで、どの品種がお好きか伺ったところ、「みんなとても可愛いの」と。つまらない質問をしてしまったと反省しきり。
 

■お庭を訪問して
T氏には折に触れ、バラについての様々な情報や、バラ業界のお話を伺っていて、一度お庭を拝見させていただきたいとお願いしたところ、忙しい中わざわざ東京から戻っていただきご案内いただきました。バラには大変詳しいだけあって新しい品種は早速取り寄せられて、生育状況を観察されているようです。カラーリングで整理されたコナーの作り方は大変興味深いもので、バラ以外の植栽やオーナメントの使い方など、一朝一夕にできるものではなく大変参考になりました。  2006年5月19日訪問