良い花を咲かせるためには、最適な苗を選ばなくてはなりません。苗そのものの良し悪しも大切ですが、同時に大切なことは、これから植えようとしている場所環境や地域的環境に適した品種を選ぶことです。そうは言ってもそれぞれの品種がどんな生育環境に合うのかは経験をつまなくては分らないものです。そのためにカタログや書籍で調べることはもちろん、販売店の方やすでにその品種の育成経験のある方に話を聞いたり、また最初の1年はいきなり地植えせず、鉢植えにして様子を見るのもひとつの方法です。 | ||||
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苗の種類 | ||||
1.大苗 苗は根の部分をピートモスで包んで、さらにネットで包んだ状態で出荷されますが、最近はロングポットに植えられたものも多い(特に輸入苗)。 |
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2.新苗 ほとんどが台木から一枝が伸び、枝先に蕾を持っているものが多い。その枝が太く、あまり間延びしていない葉が多く付いたものが良い苗です。またポットの底から根の飛び出したものがありますが、その色が白く新鮮であれば問題ありませんが、茶色く変色したものは店頭に長く置かれているので避けたほうが賢明です。さらに芽接ぎをした部分はテープが巻かれ保護されていますが、持ち運びや植付けの時にはこの部分を傷めないよう、それより下部を持つようにします。蕾はもったいなく思えますが、樹を充実させることが優先ですので嫡蕾します。ただし花色等を確認する場合など、どうしても咲かせる必要がある場合は、その確認ができたら直ちに五枚葉のところで切り戻します。 |
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3.鉢苗 |
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品種による苗選びのポイント | ||||
● 一般的なポイント | ||||
1. |
花の色や形、香りの有無。花期(一季咲きか四季咲きか)。葉の形や色、葉のつき方。 | |||
● 併せて考えるべき重要なポイント | ||||
2. | 樹形が植えようとしている場所に適しているか 同じ樹形の分類(ブッシュ、シュラブ、つるなど)でも伸び方や、株の張り方はそれぞれ異なります。 |
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3. | 日照はどうか どんなバラでも最低3,4時間の日照は重要ですが、それでも日陰にやや強いものや、日差しの柔らかなところで見たほうが花色の発色が美しく見える(紫系統の色)ものがあります。 |
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4. |
地域や周辺環境によるによる寒暖の差はどうか |
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5. | 病気への耐性はどうか バラのよくかかる病気にうどん粉病や黒点病がありますがこれらは同じ環境においても品種により抵抗力が随分異なります。すなわちこれらの病気は、風通しの良し悪しや雨の降り方、気温などによってかなり出現度が異なりますので、地域による基本的環境と品種の適性についての検討が必要です。さらに自身がどの程度バラの世話に時間がかけられるかによって選ぶ品種も異なるでしょう。 |
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