バラに適した環境 一口にバラといっても、品種によりその性格や育成に適する環境は大きく異なります。従って品種を選ぶ際に、植えようとする場所にあったものを選ぶことが何よりも大切で、それによって、樹をよい状態に保ち、良い花をたくさん咲かせられるか、さらには手入れの頻度までが変わってきます。こうした育成環境の中でも最も重要なのが、日照、、土質、風通しです。 |
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1.日照 2.適度な湿度 |
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水はけの良い土ならば、水遣りと同時に空気が土中に取り込まれ、酸素が補給されますし、適切な乾湿の繰り返しは根を十分に張らせ、樹を丈夫にします。 3.風通し |
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バラに適した土 良い土の条件 |
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C酸度が適正な土 日本の土壌は概ね弱酸性です。そうした土壌に育成する原種(ノイバラ)を台として苗が作られている場合が多いため、日本で生産されたバラは弱酸性土壌を好みます。ただしあまり酸性に傾くのも良くなく、こうした場所に植え込む際は事前に苦土石灰(アルカリ性)などをすき込み酸度調整をしておくことが必要です。また長期間の間に、雨などによって石灰分が流失したり、雨そのものが酸性だったりして、酸性度が高くなっていきますので、その場合も調整の必要があります。 D病害虫のいない清潔な土 バラが良くかかる病気には、うどん粉病や黒点病が上げられます。また根には根頭癌腫病や根マトーダが取り付きます。これらの病原菌は土中に生息することが多く、土壌管理が十分でないと、こうした病気を助長しかねません。 E適度な重さのある土 水はけを考慮するあまり、土をフカフカに軽くしすぎると、いくら根が張っても風や雪の影響を受け易く、成長を妨げることになりかねません。 Fいや地現象 ・その植物に必要な養分が吸収されてしまっている ・その植物自体が出す有害物質が土の中に残っている ・病原菌が土中に残っている 以上のような理由から、これまでバラを植えていた同じ場所にバラを植えると、うまく育成しない現象が起きます。これが「いや地現象」です。 どうしても同じ場所に植えなくてはならない場合は、最低でも60cm立方の土は入れ替える必要があります。 |
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