5月、いよいよ開花本番です。私たちにとっては最もうれしい月。花をみているとこれまでの様々な苦労が一気に報われるようです。毎日良く観察をして、花や香りを楽しむだけでなく、害虫や病気の防除に努めましょう。また花びらが散ると病気が発生しやすくなりますので、常に株下をきれいにするよう心がけましょう。

水やり

花の咲くまでは大量の水分を欲しがりますので、乾かさないよう注意します。

肥 料

蕾が色づき、開花時期を迎えるまで肥料は与えません。この時期に肥料を与えると花が乱れます。

剪 定 剪定作業は特にありませんが、花の済んだものは咲きがら切りといって、花に近い本葉2枚目か3枚目の上で切ります。こうしないと樹が2番花を咲かせる準備に入いりません。ただし実を採取、鑑賞する目的である枝はそのままにして、病気が発生しないよう花びらだけ掃除して取り除きます。
消 毒 害虫はどんどん増えてきます。また黒星病も多発しますので1番花が終わりかけたら十分な薬剤散布を再開します。
その他 ・新苗の植付け
・摘蕾 
 ハイブリッド・ティーは一枝一花が基本ですが、多くが一枝に3〜5個の蕾がつきます。そのため蕾がつき始めた初期の段階で、中心の蕾だけ残しそれ以外を摘む摘蕾(てきらい)を行います。ただし無理に摘む必要はなく多くの花が見たい場合は、全てを咲かせてみることも良いと思います。
・はり芽接ぎ、挿し木、交配