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マリア・カラス Maria Callas

最近はイングリッシュ・ローズやオールド・ローズの人気が高く、一昔前のハイブリット・ティー一辺倒の頃とは隔世の感がありますが、楽しめる品種が増えることは喜ばしいと。一方で素晴らしい品種がたくさんあるハイブリット・ティーに興味を持つ方が少なくなって残念に思います。

マリア・カラス
1965年・メイアン・フランス

四季咲き性で花つきがよい。花型は半剣弁高芯だが、開いてくるとややルーズな花型になる。強健で120cmくらいになる横張り性。花の色は濃いローズピンクで,低温だと赤味が強くなります。香りも強い。豊に開ききったときは大変艶やかな感じで、この花の品種名である、マリア・カラスを彷彿とさせます。

マリア・カラス


マリア・カラスマリア・カラス(1923.12.2. – 1977.9.16.)をはじめって知ったのは、高校時代に観た映画、パゾリーニの「王女メディア」。彼女がどういう人であるか知らないで観た映画であったが、独特の存在感に圧倒され、その後すぐに彼女の代表作「ノルマ」や「カルメン」を聴いて以来、私にとっては正に永遠のディーヴァとなりました。日本人にとっては違和感のある名前、聖母マリア・烏カラス。この相反するイメージが彼女の存在をより強く印象付けているように思います。
オペラ歌手としての彼女の存在は、彼女が出現しなければ現在のオペラの姿はなかったといえるほど、20世紀以降のオペラに大きな影響を与えた20世紀最高のソプラノ歌手と評価されています。声だけ聴くと、決して美声とはいえない独特の癖のある声ですが、その表現力に圧倒されます。この表現力(歌唱としての技術や美しさだけでなく、声による演技力、その役の人間性までを表現する)こそが、カラス以前と、以後のオペラのあり方を変えたと言われる所以です。
そうした優れた表現力はルチア「ランメルモールのルチア」、ノルマ、ヴィオレッタ「椿姫」、トスカなどで聴くことができます。

マリア・カラス

カラスはギリシャ系移民の子としてニューヨークで生まれましたが、1936年からギリシャに渡って本格的に音楽を学び、1938年アテナイ王立歌劇場で「カヴァレリア・ルスティカーナ(マスカーニ作曲)」のサントゥッツァを歌ってデビュー。以降1947年ヴェローナ音楽祭で「ラ・ジョコンダ」、1950年ミラノ・スカラ座で「アイーダ」、1956年ニューヨークメトロポリタン歌劇場で「ノルマ」のタイトルロールを歌って、各国の歌劇場にデビューし、圧倒的な成功を収めていきます。
評価が高かったロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ作曲のベルカントオペラ。これらの作品は比較的様式的な物語と登場人物というケースが多いのですが、カラスならではの心理描写力と演技力でそれらの作品に血を通わせ、作品の真価を知らしめました。「ランメルモールのルチア」「ノルマ」「メディア」など、今日世界各国で頻繁に上演される演目も、彼女によって再評価がなされ演奏されるようになりました。(それゆえパゾリーニが「女王メディア」の映画を撮る際に彼女を起用した。)
他にも本来の声質からすると、通常はレパートリーとならない、さまざまな時代のさまざまな作曲家の作品、ヴェルディ、プッチーニなど、リリコ・スピントやドラマティコの声質むけの役柄まで歌いこなしています。プッチーニ「ラ・ボエーム」のミミ、「蝶々夫人」、ヴェルディ「リゴレット」のジルダなどは、その役がカラスのイメージや声質からすると、まるでそぐわない役ですが、カラスが歌うと不思議に違和感なく聴けるばかりか、こうあるべきと思えてくるから驚きです。一方で声質やカラスのイメージからピッタリなのが、ビゼー「カルメン」。私が彼女の歌を本格的に聴いたのはこの「カルメン」で、未だに彼女以外のカルメンは考えられません。もうひとつがプッチーニ「トゥーランドット」。カラスの金属的なギスギスした声が、この復讐に燃えるお姫様にピッタリで、世の評価は今一ですが、私は大好きなカラスの歌唱のひとつです。
オペラは1曲が長いものが多いので、初めての方にはカラスの得意なアリアを集めたCDを聴かれることをお薦めします。カラスのベスト盤は何種類も販売されていますが、どれを聴いても彼女の歌唱力の凄さを聴くことができます。

マリア・カラス

私生活においては、最初の夫のイタリアの実業家ジョバンニ・バティスタ・メネギーニと離婚後、ギリシャの海運王オナシスとの愛人関係などゴシップを提供。そしてケネディ大統領未亡人ジャッキーがオナシスが結婚したことで、以後独身を通し、1977年9月16日パリの自邸で亡くなるまで、波乱万丈の生涯をおくっています。
1974年、永らくステージを離れていたカラスを、往年の相手役、ジュゼッペ・ディ・ステファーノが呼び戻し、各地で一連のリサイタルを開きます。東京公演後の札幌厚生年金会館でのリサイタルがカラス生涯最後のステージとなりました。

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コメント

マリア・カラスの興味深いお話をありがとうございました。
子供のころ祖母の家に泊まりに行くと応接間にボエームのジャケットに使われているこの有名な写真が飾られていました。私にとってカラスはこのイメージです。
映画「永遠のマリア・カラス」で東京公演のことが出てきたように思います。最後の公演だったのですね。
HTマリア・カラス、華やかで美しい薔薇ですね。

ラモー さま

書き込みありがとうございました。
カラスの話、少しでもご興味を持っていただけてありがとうございます。
ランチ、今度は私も誘ってください。楽しみにしております。

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