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ジャクリーヌ・デュ・プレ Jacqueline du Pre

夭逝の天才女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの名を冠したシュラブローズ。

ジャクリーヌ・デュ・プレ
1989年 Harkness イギリス

純白というより、ほんのりと色味のある白の一重、半八重咲きの花。どこかしら梅の花を大きくしたような和風な感じのある上品な花。一番の特長は、大きく開いた花の中心にある赤金色のしべ。この大変美しいしべのお蔭で、清楚でありながら華やかな印象を与えます。枝はややごつごつした感じで刺も大変多いのですが、葉は明るい柔らかなグリーンで、より花を引き立てます。香りも印象的で素晴らしく、病が進んで歩けなくなったデュ・プレが車椅子で、この花の前を通ったときにその香りに惹きつけられ、それでこの品種に彼女の名が付けられたそうです。このバラを作出したハークネスは、120年以上の歴史を持つイギリスの名門ブリーダーです。

ジャクリーヌ・デュ・プレ

ジャクリーヌ・デュ・プレジャクリーヌ・デュ・プレ(1945.1.26. - 1987.10.19.)は、イギリスのチェロ奏者。4歳の時にラジオで聴いたチェロの音に興味を持ち、チェロを始め10歳の頃には国際的なコンクールに入賞するなど、早くからその才能を認められていました。彼女の名が広く知られるようになったのは、1961年デビューの際に録音された、同じイギリス出身の作曲家、エルガーの「チェロ協奏曲」の演奏。現在、彼女の演奏するこの曲のCDは数種販売されていますが、どの演奏を聴いても大変個性的で、確かに彼女の代表的な演奏、男性のチェリストも顔負けの力強さと情念ともいえる強い思いのこもった演奏です。
ジャクリーヌ・デュ・プレ
21歳で、当時はピアニストとして活躍していたダニエル・バレンボイム(現在は指揮者として世界的に活動)と結婚し、以降夫婦共演の演奏を数多く残しています。
しかしながら幸せな日々は長くは続かず1971年ころから、指先の感覚が鈍くなってきたことを感じるようになり、1973年には日本にも来日しましたが、体調不良で演奏会はキャンセルされました。そしてこの年「多発性硬化症」と診断され、演奏家としての活動に終止符を打たざるえなくなります。その後チェロ教師として後進の育成にあたるものの、次第に身体の自由が利かなくなっていき、1987年42歳の若さで死去。天賦の才能を持ちながら、難病に罹りその演奏家生命を奪われた彼女の演奏家としての活動はわずか10年余りでしたが、多くの名演を今日に残してくれています。それゆえ彼女の想い出は、より鮮烈に人々の印象に残っています。また彼女の名を貰ったバラも、彼女にまつわるエピソードとその独特の美しさで愛されています。

ジャクリーヌ・デュ・プレ

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